誤検知とは何か?なぜ起こるのか?そして、どのように回避できるのかを解説します。

May 02, 2024
アンチウイルスソフトウェアは、コンピューターやスマートフォンを悪意のあるプログラム(マルウェア)から守る上で非常に重要な役割を果たしています。しかし、実際にどのようにしてこれらの脅威を特定しているのか疑問に思ったことはありませんか?ここでは、アンチウイルスソフトの内部動作をたどり、どのようにファイルをスキャンしマルウェアとして検出するのかを探ってみましょう。
主な検出方法は2つ:シグネチャとヒューリスティック
アンチウイルスソフトがマルウェアを検出するために使う主な方法は2つあります:
1. シグネチャベースの検出:
- シグネチャは既知のマルウェアのデジタル指紋のようなものです。アンチウイルスベンダーはこれらのシグネチャを大量に収集したデータベースを管理しており、新たな脅威に関する情報を定期的に更新しています。
- スキャン中、アンチウイルスソフトはシステム上の各ファイルのコードをデータベース内のシグネチャと比較します。
- 一致が見つかれば、そのファイルは既知の脅威と同じ悪意あるコードを含んでいるため、マルウェアとしてフラグが立てられます。
2. ヒューリスティックベースの検出:
- この方法は単なるシグネチャの一致を超えています。ヒューリスティック分析はファイルの挙動や特徴を調べ、疑わしい活動を特定します。
- 例えば、重要なシステムファイルを改変しようとするコードや、許可されていないネットワーク接続を試みるコードを検出します。
- ヒューリスティックは、まだシグネチャデータベースに登録されていない新種や未知のマルウェアも検出可能です。
それぞれの利点と限界:
シグネチャベースの検出は既知の脅威を特定する上で非常に信頼性が高いですが、まだ特定されていない全く新しいマルウェアの変種は検出できません。
一方、ヒューリスティックはより積極的に検出できますが、誤検知(偽陽性)のリスクも伴います。これは正当なプログラムがマルウェアに似た挙動を示した場合に警告が出ることを意味します。
なぜ誤検知が起こるのか(そして対処法)
誤検知にはいくつかの要因があります:
- 過度に厳しいヒューリスティック:感度が高すぎるヒューリスティックルールを持つアンチウイルスソフトは、無害なプログラムを誤って検出することがあります。
- 古いアンチウイルス定義:定義ファイルが古いと、新しいマルウェアを見逃す一方で、無害なプログラムを誤って脅威と認識することがあります。
アンチウイルスがプログラムを警告した場合の対処法:
- 評判を確認する:信頼できる情報源でオンライン検索し、評判やレビューをチェックしましょう。信頼性の高いウェブサイトやユーザーフォーラムの意見も参考にしてください。
- 入手元を確認する:公式