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SSDの寿命は?最新のSSDは数千回から数万回の書き込みが可能で、寿命が尽きるまで使えます。モデルによって異なります。

ソリッドステートドライブ(SSD)の寿命は、ドライブのフラッシュメモリが信頼性を失う前に耐えられる書き込みサイクル数によって決まります。書き込みサイクル数はドライブに使用されているフラッシュメモリの種類によって異なりますが、平均的にほとんどの最新SSDは3,000回から100,000回の書き込みサイクルに対応しています。

しかし、この数値はフラッシュメモリの品質やドライブに搭載されているコントローラー、さらにはドライブの使用方法や設定によって大きく変動します。中には20万回以上の書き込みサイクルに耐えられるSSDもあれば、数千回のサイクルで故障するものもあります。

SSDの寿命を延ばすために、メーカーはコントローラーによってデータを全セルに均等に分散させるウェアレベリングアルゴリズムを使用しています。これにより、すべてのセルが時間の経過とともに均等に摩耗するようにしています。また、SMART解析ツールを使ってSSDの現在の状態を確認し、残りの寿命を把握することも可能です。

もう一つ重要なポイントは「書き込みテラバイト数(TBW)」の値で、これはSSDの寿命中に書き込めるデータ量の目安を示します。一般的な250GBのSSDのTBWは60〜150テラバイト程度です。これは、ユーザーが1年間で毎日約190GBを書き込むとTBWの上限に達する計算になります。

結論として、SSDはHDDに比べて高速で消費電力が低く、耐久性も高いという多くの利点があります。しかし、その寿命はフラッシュメモリが信頼性を失う前に耐えられる書き込みサイクル数によって制限されます。SSDの寿命を延ばすには、ウェアレベリングアルゴリズムを活用し、SMART解析ツールで状態を定期的にチェックすることが重要です。また、SSDを選ぶ際にはTBWの値も考慮することが大切です。


*** 更新(TBW計算と書き込み増幅について);2025年3月28日 ***:
一部の読者から、250GBのSSDが「わずか」125TBWであることに矛盾を感じるという指摘がありました。データシートによればフラッシュセルは3,000回以上の書き込みサイクルに耐えられるはずだからです。

この一見した矛盾は、TBW(書き込みテラバイト数)が単純に「容量 × プログラム/消去(P/E)サイクル数」ではないことに起因します。メーカーはTBWの仕様において、ウェアレベリングやガベージコレクションなどのプロセスから生じる書き込み増幅係数(WAF)を考慮しています。その結果、実際にユーザーが書き込むデータ量よりも内部での書き込み操作が多く発生します。さらに、一定量のオーバープロビジョニングも加味されています。

したがって、理論上はデータシート通りに数千回の書き込みサイクルに耐えられても、エンドユーザーに示されるTBWの数値は低く見える場合があります。実際には、TBWの数値は「保証値」としての意味合いが強く、「容量×サイクル数」の単純な回数を示すものではありません。

実務上、多くのSSDは公称のTBW仕様を大幅に超えて長持ちすることが多いです。しかし、安全を期すならば、より高いTBW評価のSSDを選び、不要な書き込み負荷を避けることが推奨されます。それでも、例えば4回のProtectstar ASDA

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